１ ＡがＢに甲の登記をした場合において、Ａと譲受人Ｃ（以下「Ｃ」という。）の合意は不要だが、Ｂの承諾を要して、Ａの地位をＣに移転させることができる。
２ ＡがＢに甲の登記をしていない場合において、Ｂの承諾は不要だが、ＡとＣの合意を要して、Ａの地位をＣに移転させることができる。
３ ＡがＢに甲の登記をした場合において、その甲が不法占拠者Ｄに占有妨害されたときでも、ＢはＤに対して、妨害排除請求をすることができない。
４ Ａ及びＣが、賃貸人たる地位をＡに留保する旨及び甲をＣがＡに賃貸する旨の合意をしたときは、その地位はＣに移転しないが、ＡＣ間の賃貸借契約が終了したときでも、賃貸人たる地位をＡに留保する旨の解除をしないと、その地位はＣに移転しない。
５ 台風で賃借物の破損により修繕が必要となる場合においても、Ｂはその修繕をすることができない。